一年前の肌寒い秋の終わりにシナントロープのレコーディングは、始まりました。
アルバムタイトルは、まだ決まっておらず曲も出来立てで、僕はメロディもあまり口ずさめない状態でスタジオに入りベーシックを録っていくという前半でした。
半分近くのベーステイクは録り直しで、もう「今日は勘弁して下さい」って何回言った事か・・・。見捨てられない代わりに沢山エンジニアの山田君が鍛えてくれた。しまいには、ベース一発OKのテイクの時なんか皆がつまんなそうになるという・・、失礼しちゃうよねー。
今、思い返せば本当に充実した時間をメンバーと過ごせた一年間でした。一曲につき一か月かけて作った事になるから内容は聴いて頂ければそれなりに分かってもらえるかな?
毎回リズムベーシックを録って次回スタジオでそれをまた聴くとギターが既に入っててキーボードも入っていくうちにこういう曲なのね、いいね! facebookみたいな繰り返しの日々。
ギターの遠山君は、毎週雪の中を片道4時間かけて音入れしてくれてたんだよね。交通費やら往復時間やらで並大抵の事ではないと思う。そんな中でベース、何回でも納得いくまで、録り直そうと言ってくれたので本当に録り直したら事あるごとにチクチク言われるという世の中の風当たり体感し。ずっと言われると思うけど同級生が故に喧嘩する気にもならない。
ドラムの音決めは、録る前にかなりエンジニアと濃密にやってたみたいだから革の鳴り方なんかもすごく気持ちいいなってベースの僕でも偉そうに思ってるんだ。久田のバスドラにぴったり寄り添いますみたいなね
今回、久行の鍵盤が入り確実に表現の幅が広がった事は、誰もが感じていると思う。ファーストアルバムのような木村君の艶っぽいボーカルも健在で最後に唄入れすればもうランドリーズ以外の何物でもなくなるかなって。
夏前には、ほぼすべて曲は、録りおえてたかなあ。とりあえずやる事はやったと思ってたら木村君からトラキャンのゲストスポットの話が舞い込んで来て。これは、タイミング的には、絶対出演しないといけないという妙な使命感を感じてフジロックに行きました。しかも木村君の運転と通訳付きだからね。こんな事は、もう二度とないしなってランドリーズを代表して出演しました。本場は、さすが凄いよ。楽屋が明るいし人間がめちゃくちゃホットでね。色々、ショックで帰りの道中は、ゲッソリしてもう無言。
秋になって要のマスタリング、写真、クレジット等各工程納期の嵐がきてあっという間に発売先行ライブ。
盟友バンドBOTB主催により我々を盛り上げてくれてありがとうございました。パワーポップリバイバル最高でした。
そして12/7の全国発売を迎え、一週間経って別に何が変わったわけではないけど、先日完成の打ち上げをしてね。
メンバーで飲み会やるのって五年ぶり?みたい。信じられない。
エンジニアの山田君と頼りのマネジメントの真さんと飲みながら皆でもう次のアルバムの話が出ててね。なんなのこの人達って感じ。めちゃくちゃクリエイト過ぎて僕なんかついていけないよ。
来年は、結成25周年という事でちょっとしたミニツアーが組めたらなって話も出てるしこれからだね。
ここまで制作するのにどれだけの人達の協力を得てきたか感謝し尽くせない。来年以降の活動で皆さんにワクワクするような感謝を形にして伝えられたらなあって思います。
シナントロープ、是非大きな音で聴いてみて下さい。
ザ・ランドリーズ テリー